私達はスポーツトレーナーです。
私達はJOC(日本オリンピック委員会)より、医・科学副委員長 及び、医・科学委員を委嘱され、日の丸ジャージを背負いつつ、地域市町村でスポーツをする皆様のパフォーマンスに貢献しております。
私たちのトレーナー活動とはマッサージやストレッチング等で選手の筋肉疲労を和らげるだけではありません。
基本となるのは、選手の痛み・違和感を取り除く施術と、自身の本来持っている高いパフォーマンスを発揮できるための施術です。
また、日常のトレーニングにおいては、解剖学、生理学をはじめとする医学知識と現場経験に基づいた、けがの予防とメニューへの助言を行っています。
多彩なスポーツ経験者が在籍しております。
プロ・アマ問わず各選手へのメンタルケアも重要な仕事です。
そして、これまでも指導者の先生方ともしっかりコミュニケーションをとりチームとして活動してまいりました。
現在は世界各地で行われる世界大会やオリンピック直前合宿などの国立科学スポーツセンターを中心とした活動も多いですが、地域を中心とした大学・高校・中学・小学生のスポーツケアにも取り組んでおります。
また、当院は施術者兼トレーナースタッフとして野球、サッカー、柔道、バドミントン、水泳、陸上など多彩なスポーツ経験者が在籍していることも特徴で、時には所属する30名以上の先生がトレーナーチームとして活動することもあります。
大会のトレーナーとして要請を受け参加した場合は、大会中の骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷などのスポーツ事故に即座に対応しております。
トレーナー活動は裏方であり地道なものですが、時には試合直後の選手の状態を真っ先に確認するために報道陣をお待たせしたり、アナウンサーの取材準備にも協力しております。
トップ選手と同じ施術を皆様に
私たちにとってトレーナ活動における施術内容は、トップ選手であっても日頃からご来院いただいている皆様に受けていただいているものと同じで、院にいる先生が合宿、大会などで状態を見極め的確に施術しているそのレベルは日頃の施術そのものです。
これからも選手と同じ日の丸のジャージを背負いつつ、地域でスポーツをされる皆様のお役に立てるようトレーナ活動の技術と経験を高めてまいります。
野球
肩のひっかかり「インピンジメント症候群」とトレーニング方法
野球は「走・攻・守」のスポーツで、肩や肘、腰や足など体全体を使います。
そのため、体にかかる負担も大きく、オーバーワーク、不十分なウォーミングアップや誤った体の使い方といったさまざまな要因で怪我をする恐れがあります。
今回は、野球選手の怪我の中でも特に多い「肩」にフォーカスを当て、「肩のひっかかり」について、その症状とトレーニング方法をご紹介します。
「野球肩」は総称!症状や種類もさまざま
野球をしていればピッチャーでなくとも投げる動作が多いので、投手や野手に関係なく肩を痛めることがあります。
よく耳にする怪我に「野球肩」というのがあります。
ボールなどを投げる動作によって引き起こされる肩の怪我の総称で、その種類も症状もさまざまです。
実は、野球以外でも投げる動作が多い球技や水泳でも起こりやすい怪我なんですが、野球によるその発生頻度の高さは、怪我の名前に使われるほど群を抜いています。
「なんか肩がひっかかる」インピンジメント症候群!?
野球肩の半分以上が、「インピンジメント症候群」と言われています。投球動作の過程で、ある角度(70度~120度くらい)で痛みやひっかかりを感じることってありますよね。
「なんとなくひっかかる」といった軽いものから、バンザイや服の脱ぎ着、ハンガーをかける動作が辛い、さらには夜間痛といった症状がでることもあります。
投球動作により、腱板や滑液包などが肩関節で“衝突したり挟まる”ことで炎症や腫れが引き起こり、痛みという症状としてあらわれます。
インピンジメント症候群を予防するには?
正しいフォームを身につける、投球前後はストレッチを行う、投球後はしっかりとアイシングを行うなどの予防策は、日常的に行っていると思います。
そのうえで、インピンジメント症候群にならないためには、弱っている腱板を鍛えるのが効果的!腱板は、棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋の主に4つの筋肉から構成されています。
特に棘上筋と肩の三角筋の機能バランスが崩れると発生頻度としては非常に高くなってしまいますので、同時に三角筋のトレーニングも行うことをおすすめします。
効果的なトレーニング方法は?
・肩インナーマッスルトレーニング(腱板)
①椅子に座った状態で、訓練側の肘を90°に曲げ、脇を締め、下敷き(うちわ)を持つ。
②軽く扇ぐようにして動かす。5分程度持続して行う。
これを1セットとして1日2セット目標に行うことで、肩腱板を鍛えることができます。お風呂の中で水圧を利用して行うのも良い方法です。
・サイドレイズ(三角筋)
①両手にダンベル(500mlペットボトルでも可)を持って、肘を軽く曲げる「気をつけ」の姿勢。
②足は肩幅くらいに開いて、上半身は少し前傾姿勢をとる。(背中は丸めないよう注意)
③肘を軽く曲げたまま、鳥の羽のようにゆっくりと上に上げる。
④腕を肩の高さまで上げたら、2秒間停止する。
⑤その後、重さに耐えながら元に戻す。
ポイントは、やや前傾して行うことです。そうすることで、三角筋が地面と平行になり、重力の方向と三角筋の収縮する方向が完全に一致し、無理なく鍛えることができます。
肩に違和感が出たら?
「ちょっとおかしいな」と感じたら、投球動作などの痛みの出る動きは控え休養を取りましょう。
傷んでいる組織を修復させるには、電気、マッサージ、固定など症状にあわせた施術が必要になりますので、早い段階で専門家の指示を仰ぎましょう。
長くスポーツを楽しむには、しっかり休養をとることも大事なことですよ。
四十肩・五十肩、
腱鞘炎、頭痛、寝違い、腰痛、膝痛、肩こり、ぎっくり腰、関節痛、眼精疲労、冷え性、神経痛、坐骨神経痛、足がつる、捻挫、挫傷、腱鞘炎、肉離れ、突き指、疲労感、手足の痺れ、野球肩、スポーツ肩、スポーツ外傷、スポーツ障害、スポーツコンディショニング、むち打ちなどの交通事故に伴う症状